慢性腎臓病って珍しい病気なの?


 

このブログに来た方は、何かしら腎臓に問題が生じているのかもしれません。

そして、おそらく、身の回りに同じような症状に苦しむ方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。

 

少なくても、私はこれまで、学校や会社で、腎臓が悪く透析になった、あるいはなりそうだ、という人にあったことはありません。

 

自分では、とても珍しい病気にかかってしまったのだと、ずっと思ってきました。

 

ですが、病院に行くと、私と同じ病気の方はたくさんいらっしゃいます。

 

では、実際どれ位の患者数がいるのでしょうか?

 


 

1.慢性腎臓病の人は何人くらいいるの?

 

2008年時点で既に1300万人以上の患者がいるという統計があります。

大体、大人の八人の一人にあたります。

そして、この中の約半分の方が何らかの治療が必要なようです。

 

これは、かなり大きな数ですよね。

 

なぜ、こんなに多くの患者がいるにも関わらず、私の周りには、同じ病気の人がいなかったのか考えてみました。

 

一つには年齢があると思います。

この病気は、ゆっくりと進んでいきますので、末期にまで進む方は、どうしても若年層よりはお年寄りの方の方が多くなると思います。

私は40台であまり若くはありませんが、この病気にとっては若い方なので、それで、あまり自分の周りに、同じ病気の方がいないのだと思います。

 

もう一つは、この病気は、なかなか症状が表に出ずに進行していく病気ですので、本人も気づいていない、または、軽く考えて気にしていない、ということがあるのではないかと思います。

実際、私もある程度進行するまで、全然認識できていませんでした。

 

このように、日常生活を送っていて、自分がかかっておきながらも、あまり身近に感じてこなかった慢性腎臓病ですが、実はこんなにたくさんの方が将来的に病気が進んでしまう可能性があるということに驚きます。

 

なかなか症状が出てこない病気ですが、出始めてからはあっという間に末期に突入してしまうので、一人でも多くの潜在的な患者さんが、自分の状態に早く気付き、何らかの対策を始めてほしいと思います。

 

2.人工透析治療を受けている人はどれ位いるの?

 

残念なことに進行性の慢性腎臓病になってしまった場合、最終的に人工透析や腎移植といった治療を受ける必要があります。

 

ここ数年では、年間で35000人前後の方が新たに人工透析を開始し、30000人前後のこれまで透析治療を行なってきた患者さんがお亡くなりになっています。

このような形で、毎年数千人ずつ透析治療患者の方が増加していて、今では30万人強になっています。

 

このように、多くの方がこの病気に苦しんでいるのですが、一方で、毎年増えてはいる新規の透析患者数が、ここ数年少しずつ増加量が減って、横這いに近くなってきています。

原因は分かりませんが、この病気を発症する人や、進行してしまう人が少しずつでも減ってきていることは、とても良いことだと思います。

 

3.透析患者の構成比は?

 

まず、男女の比率ですが、約2:1で男性の患者の方が多いです。

 

次に年齢ですが、男女ともに70台が最も多く、全年齢の30%を占めます。

そして、60台以上の方の比率を合計すると、75~80%と非常に大きな割合になります。

 

最後に腎不全に至る原因となる原疾患ですが、糖尿病性腎症が圧倒的に多く、40~45%をここ数年で推移しています。

二番手がIgA腎症で、30年前には全体の60%を占めていたのですが、今では年々減少し、今は20%弱に落ちています。

IgA腎症が減っているのに対し、徐々に増えてきているのが、腎硬化症で、既に13%にまで達していますので、あと数年で2位と3位が逆転するかもしれませんね。

 

私の場合、40台前半で、IgA腎症を原疾患として末期腎不全となっていますので、年齢比率でいうと約7%、原疾患だと約20%の中に入ったことになります。

 


 

まとめ

治療が必要な600万人という数は、ものすごく大きな数字で、慢性腎臓病が決して珍しい病気ではないことが分かると思います。

 

更に、不幸にして人工透析に至ってしまった方は、国内に30万人もいらっしゃいます。

この30万人という数字は、治療の重さや長さから考えてみても、とてもとても大きな数字だと思います。

 

好きなものを食べ、飲みたい時に水を飲めるというのは、本当に素晴らしいことですので、もし検査で蛋白尿でひっかかったりするようなことがありましたら、そこから病気を進行させないよう、色々な手段を講じて、後悔のないようにしていただけたらと願います。